連載 おもしろ 医人 ヒストリー
第27回
「胸部X線写真の巨匠:ベンジャミン・フェルソン」
小橋 由紋子
1
1日本大学医学部附属板橋病院放射線科
pp.1078-1079
発行日 2024年10月19日
Published Date 2024/10/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001915
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前の職場で長く一緒に働いていた外科の友人から「先生,フェルソン直筆のサイン入りの本をもらってください,父のものなんです」というメールを受け取った。添付されてきた写真は深紅の表紙のハードカバーで『Chest Roentgenology』というタイトルであった。見返しにフェルソンのサインが書かれていて,宛名は「Dear Tohru Ishikawa」であった。これは友人の父の名前ではなく,私が学生・研修医とお世話になった聖マリアンナ医科大学放射線医学教室の石川 徹教授の名前であった(石川教授は私の大学受験のときの面接官でもあった)。なんと,こんなところで石川教授とのつながりがあるなんて……懐かしさでいっぱいである。なんでも石川教授と友人の父はカンファレンスで知り合い仲良くなったらしく,石川教授からこの本を譲られたらしい。
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