特集 生物学的関節再建の現況と展望
膝関節への骨軟骨柱移植術の適応と成績
中川 泰彰
1
,
向井 章悟
2
1日本バプテスト病院整形外科
2国立病院機構京都医療センター整形外科
キーワード:
骨軟骨柱移植術(mosaicplasty)
,
膝関節(knee joint)
,
変形性膝関節症(osteoarthritis of the knee;膝OA)
,
膝骨壊死(knee osteonecrosis)
Keyword:
骨軟骨柱移植術(mosaicplasty)
,
膝関節(knee joint)
,
変形性膝関節症(osteoarthritis of the knee;膝OA)
,
膝骨壊死(knee osteonecrosis)
pp.1038-1042
発行日 2024年10月19日
Published Date 2024/10/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001907
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筆者らが施行している術式と適応の結果,骨軟骨移植術単独で次のことがわかった。外側半月板が消失していても,適度な大腿脛骨角(femorotibial angle;FTA)なら6年は成績が維持できる。脛骨側の軟骨下骨露出例を無処置としても,外側型変形性膝関節症と骨壊死は8年維持できる。外傷歴のない早期変形性膝関節症の成績もよく,ステロイド性骨壊死に対する10年成績は良好であり,60~70歳台でもよい適応であった。健常膝ドナーの2年以上の成績では,85%は無症状であった。
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