特集 ゆるい肩(非外傷性肩関節不安定症)とどう向き合うか
2.診断と治療選択
非外傷性肩関節不安定症の混在する病因への対応:トライアングルセオリー
北村 歳男
1
,
Ian Bayley
2
1熊本整形外科病院整形外科
2F. R. C. S. Clementine Churchill Hospital
キーワード:
非外傷性肩関節不安定症(atraumatic shoulder instability)
,
スタンモア分類(Stanmore classification)
,
多方向性肩関節不安定症(multiple directional instability;MDI)
Keyword:
非外傷性肩関節不安定症(atraumatic shoulder instability)
,
スタンモア分類(Stanmore classification)
,
多方向性肩関節不安定症(multiple directional instability;MDI)
pp.235-241
発行日 2024年3月19日
Published Date 2024/3/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001692
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非外傷性肩関節不安定症には,随意性脱臼として筋肉活動の不調和による関節の不安定性が生じる状態と,非随意性不安定性として骨・軟部組織の脆弱性が主体で生じる不安定性がある。この2病因には相互に影響し合う関係がある。2病因をもつ場合,比重の強さにより症候は変化するため,病態がとらえにくくなる。トライアングルセオリーは図形のなかで病態可視化し病態をとらえやすくする。この分類目的は適切な治療選択の向上にある。
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