特集 ゆるい肩(非外傷性肩関節不安定症)とどう向き合うか
1.概論
非外傷性肩関節不安定症とは
井樋 栄二
1,2
1東北労災病院
2東北大学
キーワード:
非外傷性肩関節不安定症(atraumatic shoulder instability)
,
多方向不安定症(multidirectional instability)
,
不安定性(instability)
,
弛緩性(laxity)
,
過弛緩(hyperlaxity)
Keyword:
非外傷性肩関節不安定症(atraumatic shoulder instability)
,
多方向不安定症(multidirectional instability)
,
不安定性(instability)
,
弛緩性(laxity)
,
過弛緩(hyperlaxity)
pp.230-234
発行日 2024年3月19日
Published Date 2024/3/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001691
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非外傷性肩関節不安定症は種々の病態を含むが,代表的なものは動揺性肩関節,あるいはほぼ同義の多方向不安定症である。多方向不安定症症例は過弛緩を伴い,繰り返す微小外力や筋活動異常により症状を呈するようになる。弛緩性は多方向にみられるが,症状を呈する不安定性は下方一方向であることが多い。よって「多方向不安定症」が広く使われてはいるが,病態を正確に表す病名は「過弛緩を伴う一方向不安定症」となる。
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