特集 偽関節治療のエキスパートを目指そう
偽関節の定義・原因・分類・診断
渡部 欣忍
1,2
1帝京大学医学部整形外科学講座
2帝京大学附属病院外傷センター
キーワード:
偽関節(nonunion)
,
増殖性偽関節(hypertrophic nonunion)
,
萎縮性偽関節(atrophic nonunion)
,
ダイヤモンドコンセプト(the diamond concept)
Keyword:
偽関節(nonunion)
,
増殖性偽関節(hypertrophic nonunion)
,
萎縮性偽関節(atrophic nonunion)
,
ダイヤモンドコンセプト(the diamond concept)
pp.1202-1212
発行日 2023年11月19日
Published Date 2023/11/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001581
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偽関節とは,「一般的には骨癒合する時期になっても,骨癒合しておらず,治癒機転が完全に停止または停滞した状態」である。偽関節の形態から,増殖性偽関節(hypertrophic nonunion)と萎縮性偽関節(atrophic nonunion)に分類する。圧縮・引張力に対する不安定性は増殖性偽関節の原因,剪断力に対する不安定性と生物活性の欠如は萎縮性偽関節の原因である。受傷6~9カ月頃に,身体所見と画像所見から骨癒合の程度を推察して,偽関節を診断することが多い。
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