特集 上肢の骨壊死疾患治療-最新の知見-
Kienböck病に対する有頭骨部分短縮骨切り術
有光 小百合
1
,
森友 寿夫
2
1国立病院機構大阪医療センター整形外科
2行岡医療大学理学療法科
キーワード:
キーンベック病(Kienböck disease)
,
有頭骨短縮術(capitate shortening osteotomy)
,
有頭骨部分短縮骨切り術(partial capitate shortening)
Keyword:
キーンベック病(Kienböck disease)
,
有頭骨短縮術(capitate shortening osteotomy)
,
有頭骨部分短縮骨切り術(partial capitate shortening)
pp.863-869
発行日 2023年8月19日
Published Date 2023/8/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001484
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Kienböck病の手術療法の目的は,月状骨への負荷を軽減し,圧潰を防ぎ,血行再開を可能にすることである。橈骨短縮骨切り術,橈骨楔状短縮骨切り術,有頭骨短縮骨切り術,舟状骨大菱形骨間固定術および舟状有頭骨間固定術,血管柄付き骨移植など,これまでさまざまな治療法が報告されているが,stageⅡおよびⅢの最善の治療法については,今もコンセンサスは得られていない。一方で,いずれの術式においても良好な臨床成績が示されており,筆者らはより簡便かつ手関節の運動特性を崩さない有頭骨部分短縮骨切り術を考案し行っている。本稿では有頭骨部分短縮骨切り術を考案した背景と適応および限界,手技の実際,月状骨骨折型別にみた治療成績について知見を述べる。
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