特集 上肢のスポーツ外傷・障害Up to date
オーバーヘッドアスリートの肩関節不安定症-前方関節包靱帯再建術について-
船越 忠直
1
1慶友整形外科病院
キーワード:
オーバーヘッドアスリート(overhead athletes)
,
インターナルインピンジメント(internal impingement)
,
肩関節不安定症(shoulder anterior instability)
,
肩関節上方関節唇損傷(superior labrum anterior posterior lesion;SLAP損傷)
,
投球肩障害(throwing injury)
Keyword:
オーバーヘッドアスリート(overhead athletes)
,
インターナルインピンジメント(internal impingement)
,
肩関節不安定症(shoulder anterior instability)
,
肩関節上方関節唇損傷(superior labrum anterior posterior lesion;SLAP損傷)
,
投球肩障害(throwing injury)
pp.1299-1306
発行日 2022年12月19日
Published Date 2022/12/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001222
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オーバーヘッドアスリートの肩関節障害は日常臨床でよく遭遇するが,thrower’s shoulder paradoxのため手術加療は一般的ではない。可動域制限がなく安定化させるための治療法として自家膝屈筋腱を用いた肩関節前方関節包靱帯再建(anterior glenohumeral capsular ligament reconstruction;AGCR)を開発した。AGCRの短期治療成績では,軽度外旋制限を認めたものの,約80%が障害前と同等の競技レベルへの復帰が可能であった。適切な手術適応,手術手技の改善により早期復帰かつ安定した手術成績を目指すことが課題である。
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