特集 発育性股関節形成不全の基礎と臨床
DDHに対する観血的整復術(Ludloff法)の実際と臨床成績
岡野 邦彦
1
1長崎県立こども医療福祉センター整形外科
キーワード:
Ludloff法(Ludloff’s medial approach)
,
長期成績(long term results)
,
発育性股関節形成不全(developmental dysplasia of the hip)
Keyword:
Ludloff法(Ludloff’s medial approach)
,
長期成績(long term results)
,
発育性股関節形成不全(developmental dysplasia of the hip)
pp.394-402
発行日 2022年4月19日
Published Date 2022/4/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000949
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Ludloff法は内側アプローチであるため,臼蓋の前方からの展開となってしまい,臼蓋後方の処置が他の方法に比べ困難である。また,術中の求心性の確認および術後の固定を開排位で行うため,長期成績に関して不安要素を多く含んでいる。海外からは比較的良好な成績が報告されているが,国内での長期成績は不良である。日本国内では生後13カ月以上で実施されることはほとんどなく,12カ月以下に限定してもリーメンビューゲル装具での整復不成功例に対する脱臼整復法全体の5%程度を占めるにすぎない。
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