特集 誤診と見逃しを防ぐ
見逃しやすい軟部腫瘍-良悪性の見極め,病状との関連,見逃さないためのポイント-
作田 智彦
1
,
久保 忠彦
1,2
1広島大学大学院医歯薬学総合研究科整形外科
2森ノ宮医療学園附属みどりの風クリニック
キーワード:
悪性軟部腫瘍(malignant soft tissue tumors)
,
MRI
,
生検(biopsy)
Keyword:
悪性軟部腫瘍(malignant soft tissue tumors)
,
MRI
,
生検(biopsy)
pp.14-23
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000422
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軟部腫瘍の診察において身体所見および画像所見にてある程度確定的な診断をつけることができるのは1/3程度とされるがそれらはいずれも良性軟部腫瘍である。悪性軟部腫瘍を疑ったら,まず生検(針生検,切開生検,切除生検)にて悪性の診断を確定させて次の加療に進むことになるが,悪性軟部腫瘍は診断が遅れると生命予後にかかわる可能性があるため,軟部腫瘍診療にて最も大事なのは悪性軟部腫瘍を見逃さないことである。そのためには,一見良性軟部腫瘍のように思える症例のなかに隠れた悪性腫瘍症例を見落とさないよう十分に注意しなければならない。
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