特集 整形外科の外傷治療-現状と課題-
Ⅳ. 手外傷,開放骨折,術後感染,偽関節治療における現状と課題
手外科領域の外傷:手根骨以遠の骨折・腱損傷
善家 雄吉
1
,
酒井 昭典
1
1産業医科大学整形外科・四肢外傷センター
pp.98-108
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000275
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手外科領域の外傷は,軽微な損傷から重度損傷までを含め,労働災害(労災)症例を主として日常診療において比較的遭遇する機会が多い。そのなかでも重症ながらも見逃されやすい外傷として,月状骨脱臼・月状骨周囲脱臼が挙げられる。また,労災外傷症例では,その損傷程度を予測するにあたり,受傷機転の聴取が重要である。「挟まれ」や「巻き込まれ」による腱の引き抜き損傷や手背部の剝脱損傷について,代表症例を提示しつつ解説する。
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