特集 Onco-Cardiologyの新展開
診る Onco-Cardiology なにを診るのか?腫瘍内科医の立場から
畠 清彦
1
1がん研究会有明病院 血液腫瘍科
キーワード:
血液循環
,
抗腫瘍剤
,
心臓血管疾患
,
専門職間人間関係
,
医療周辺従事者
,
循環器科医
,
腫瘍医
Keyword:
Oncologists
,
Cardiologists
,
Allied Health Personnel
,
Blood Circulation
,
Antineoplastic Agents
,
Cardiovascular Diseases
,
Interprofessional Relations
pp.88-92
発行日 2018年2月9日
Published Date 2018/2/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2018122098
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治療の目標は「cure(治癒)」であって、これは癌治療では特にcureができれば、救命できたという目標が大きかった。一方、cureができない、肝臓や骨、肺に転移のあった時点で、延命や生活の質(quality of life:QOL)の向上が目標となっている。急性骨髄性白血病や骨髄移植では、治癒を期待できていたが、不妊症や心筋障害はやむをえなかったし、抗癌剤治療中の嘔気、嘔吐、脱毛や骨髄抑制、感染症の合併が重大な有害事象であった。化学療法の進歩はこれらの対策も重要であった。
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