特集 症候別画像診断プロトコル
疾病診断(症候別) 脳スクリーニング(頭痛、めまい、意識障害など)[MR/CT]
井田 正博
1
1荏原病院 放射線科
キーワード:
意識障害
,
めまい
,
MRI
,
頭痛
,
脳疾患
,
頭部CT
Keyword:
Brain Diseases
,
Consciousness Disorders
,
Headache
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Vertigo
pp.14-17
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2019183984
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
T2強調横断像(図1):多くの脳実質内病変(梗 塞や脱髄,炎症,変性など)が,水分含有量の 増加を反映してT2延長(高信号)をきたすこと から,頭部MRIにおいて基本的な撮像法である。 発症直後の実質内出血は水分含有量の増加を反 映して,軽度の高信号と周囲の浮腫性変化を呈 する。ただし細胞成分が均一で細胞密度が高い 病変では細胞間隙の水分量が小さく,脳実質と 同等の中程度信号を呈する(悪性リンパ腫や髄 膜腫など)。急性期~亜急性期の出血(デオキシ ヘモグロビンや細胞内メトヘモグロビン),慢 性期の出血分解産物(ヘモジデリン)では,磁化 率効果によりT2短縮(低信号)をきたす。
Copyright© 2019 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.