連載
頭蓋内病変の画像所見スペクトラム 進行性核上性麻痺(PSP)MIMIC
大場 洋
1
1帝京大学 医学部放射線科
キーワード:
核上性麻痺-進行性
,
MRI
,
鑑別診断
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Supranuclear Palsy, Progressive
pp.1372-1374
発行日 2018年11月26日
Published Date 2018/11/26
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2019035903
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PSPの概説
進行性核上性麻痺(progressive supranuclear palsy;PSP)は歩行障害,核上 性眼球運動障害,姿勢不安定性,仮性球麻痺,認知症などを主症状とし,病理学的に, 黒質,上丘,淡蒼球,視床下核,小脳歯状核などに強い神経細胞の脱落とgliosisを 認める1)。さらに残存神経細胞のなかに,神経原線維変化が出現し,4リピートタウ が蓄積するいわゆるタウオパチーの1つである。前頭葉を中心に大脳萎縮を認める が,中脳被蓋萎縮が特徴的である。この所見はRichardson症候群で強い。
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