特集 関節鏡手術の最新の話題
股関節鏡 浅い寛骨臼を有する症例における股関節鏡視下手術の適応
山崎 琢磨
1
,
庄司 剛士
,
安達 伸生
1広島大学 大学院医歯薬保健学研究院人工関節・生体材料学講座
キーワード:
寛骨臼
,
関節鏡法
,
股関節
,
骨形成不全症
,
X線CT
,
寛骨臼回転骨切り術
,
大腿寛骨臼インピンジメント
Keyword:
Acetabulum
,
Arthroscopy
,
Hip Joint
,
Osteogenesis Imperfecta
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Femoracetabular Impingement
pp.113-116
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017206981
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POINT
① 寛骨臼形成不全においては,従来用いられているFAI関連所見が陽性でも,FAIと診断するの は適当でないことに留意すべきである。 ② CE angleによる評価は簡便ではあるが,正確な寛骨臼被覆を表しておらず,境界型寛骨臼 形成不全といわれる範疇に属する寛骨臼形態では,寛骨臼前方の被覆不良の存在を詳細に評 価する必要がある。 ③ 加齢や脊椎疾患に伴う脊椎アライメントの変化による骨盤傾斜の変化や,骨盤後傾に伴い機 能的に寛骨臼形成不全に陥ることも考えられ,関節不安定症を示唆する所見の有無を十分に 評価したうえで,治療方針を立てるべきである。
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