原著論文
変形性膝関節症の発症・増悪化因子としてのチオレドキシンの作用に関する研究
酒井 健
1
,
五味 範浩
,
吉田 宣生
,
佐藤 和恵
,
浅野 和仁
,
久光 正
,
高木 博
,
渥美 敬
1昭和大学 医学部生理学講座生体制御学部門
キーワード:
ELISA
,
Thioredoxins
,
過酸化脂質
,
滑液
,
電子スピン共鳴
,
フリーラジカル
,
結実因子
,
変形性膝関節症
Keyword:
Free Radicals
,
Enzyme-Linked Immunosorbent Assay
,
Electron Spin Resonance Spectroscopy
,
Lipid Peroxides
,
Synovial Fluid
,
Thioredoxins
,
Precipitating Factors
,
Osteoarthritis, Knee
pp.1059-1064
発行日 2012年9月19日
Published Date 2012/9/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2012349943
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Kellgren-Lawrence分類I~IVの変形性膝関節症(膝OA)患者43例43膝(男性10例、女性33例)を対象に、関節液を採取してフリーラジカルとチオレドキシン(TRX)の検出を試みた。健常男性7例(平均28.5歳)を対照群とし比較した。ESR法で測定した関節液中のラジカルの強度は、標準試料のMnOのピークを1とすると、対象群のラジカル強度は0.16、膝OA群ではGrade I:0.29、II:0.35、III:0.56、IV:0.64と病態の進行に伴って強くなった。ELISA法で測定したTRX含有量(単位ng/mL)は、対照群:1746.2、膝OA群ではGrade I:1593.5、II:1487.6と減少傾向を示し、Grade III:476.6、IV:552.2と対照群に比べ有意に減少した。酸化度評価装置で測定した過酸化脂質含有量(単位UARR)は、対照群:67.1、膝OA群ではGrade I:74.7、II:109.1、III:122.3、IV:255.7と対照群に比べGrade II以上で有意に高濃度であり、Grade IIとIIIの間に有意差はなかったが、他のGrade間に有意差が認められた。

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