特集 Physical Examination 〜診療上達のための必須知識〜
治す:所見からどう鑑別を絞るか14
大動脈弁膜症を身体所見で拾い上げる
川本 尚宜
1
,
大門 雅夫
1
1東京女子医科大学病院循環器内科学
キーワード:
聴診
,
触診
,
診断
,
大動脈弁狭窄症
,
大動脈弁閉鎖不全症
Keyword:
聴診
,
触診
,
診断
,
大動脈弁狭窄症
,
大動脈弁閉鎖不全症
pp.435-441
発行日 2026年4月9日
Published Date 2026/4/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000002254
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大動脈弁はいわば心臓の「出口」にあたり,大動脈弁疾患は心機能低下による全身諸臓器への血流低下ならびに肺うっ血を引き起こす。近年ではカテーテル治療の進化・普及により開胸手術が困難な大動脈弁狭窄症(AS)に対して侵襲的治療の適応が広がっただけでなく,大動脈弁閉鎖不全症(AR)においてもsutureless valveの普及などがあり,大動脈弁膜症への侵襲的治療適応は広がっている。一方で,大動脈弁膜症は基本的に進行性疾患である。いずれの疾患においても,無症候のうちに正しい診断を行って適切にフォローし,適切な時期に侵襲的治療を行うことが周術期ならびに長期予後の改善には重要である。身体所見は,多くの無症状の患者のなかから大動脈弁膜症を拾い上げる鍵となる。本稿では,大動脈弁膜症の身体所見について概説する。

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