特集 ALL about 心房細動
診る6
心房細動に潜む心臓アミロイドーシス
近藤 秀和
1
1大分大学医学部循環器内科・臨床検査診断学
キーワード:
ATTR-CM
,
AF
,
paradoxical LVH
,
アブレーション
,
CT-ECV
Keyword:
ATTR-CM
,
AF
,
paradoxical LVH
,
アブレーション
,
CT-ECV
pp.772-777
発行日 2025年8月9日
Published Date 2025/8/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000001986
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心房細動(AF)は,高齢者においてしばしば認められる不整脈であり,その背景には多様な心疾患が存在する。近年,特に注目されているのが,トランスサイレチン型心アミロイドーシス(ATTR-CM)である。ATTR-CMは,トランスサイレチン由来のアミロイド蛋白が心筋に沈着し,心機能を徐々に障害することで,心不全,伝導障害,不整脈などを引き起こす疾患である。AFが先行症候として現れることもあり,「AFに潜むATTR-CM」を見抜く視点が,今後の不整脈診療において重要となる。

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