特集 脳卒中と循環器病克服5カ年計画と基本法:ここを押さえる!
現状と課題を識る3
わが国における心筋梗塞診療の現状と課題は?
上妻 謙
1
1帝京大学医学部内科学講座循環器内科
キーワード:
primary PCI
,
医師の働き方改革
,
再灌流療法
,
過疎地域
,
心原性ショック
Keyword:
primary PCI
,
医師の働き方改革
,
再灌流療法
,
過疎地域
,
心原性ショック
pp.1052-1057
発行日 2024年11月9日
Published Date 2024/11/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000001683
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急性心筋梗塞(AMI)はプラークの破綻やびらんに伴う血栓形成によって生じるため,いつでも突然発症しうる。AMIによる死亡は突然死によるものが多いが,病院に搬送されても5%以上の死亡率があり,地域による格差も大きい。虚血性心疾患死亡率は,世界のなかで日本は最も低い水準にあるが,これは動脈硬化リスクが他国に比較してコントロールされていることと,発症後の医療アクセスが保たれている地域が多いことによると思われる(図1)。本稿では,AMIを発症してからの医療の現状と今後の課題について述べる。
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