連載 心臓の解剖【知っておきたい知識 -疾患の病態生理から治療へつなげる解剖学-】
第13回
心室中隔の基本構造と疾患
井川 修
1
1日本医科大学付属病院/セントマーガレット病院 循環器内科
pp.420-429
発行日 2022年4月9日
Published Date 2022/4/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000000906
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●心室中隔(IVS)構造の詳細は心臓短軸断と長軸断で検討することが必要である。
●IVSは右室(RV)心筋と左室(LV)心筋からなる合板様構造物である。
●RV心筋とLV心筋の間には冠動脈中隔枝が位置している。
●IVSはRV側とLV側からの構造分析が必要である。
●RV側におけるIVSの上縁は,三尖弁中隔尖(STL)弁輪および大動脈弁右冠尖(RCC)弁輪で区画されている。
●IVS長軸断の様相は,房室中隔(AVS)領域,膜性中隔(MS)領域,大動脈基部[RCC・右大動脈洞(RAS)]領域で異なる。
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