特集1 未来の病態を予測する読影法
序説:未来を診る画像診断
兵頭 朋子
1
1近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線診断学部門
pp.793-793
発行日 2024年7月26日
Published Date 2024/7/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001740
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画像検査によって,患者の過去に何があったか,現在何が起こっているかを類推することができます。これに加えて,指摘しておくことで撮像時より未来に起こりうる重篤な病態を予測したり,治療の合併症を防いだりできる画像所見があり,読影の醍醐味の1つといえると思います。そして画像診断技術の発達によって,それまで把握できなかった病態をも可視化あるいは定量できることが示されてきました。画像診断は,単に病変を特定するだけでなく,治療効果や予後の予測へとその役割を広げ,放射線科医の仕事に新たな深みと可能性をもたらしています。
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