特集1 適応拡大の今こそ知りたい NBCA
シャント疾患に対するNBCAを用いた塞栓術
田中 利洋
1
1奈良県立医科大学 放射線診断・IVR学講座
キーワード:
動脈門脈(A–P)シャント(arterio–portal shunt)
,
門脈体循環(P–S)シャント(porto–systemic shunt)
,
血管塞栓術(vascular embolization)
Keyword:
動脈門脈(A–P)シャント(arterio–portal shunt)
,
門脈体循環(P–S)シャント(porto–systemic shunt)
,
血管塞栓術(vascular embolization)
pp.441-447
発行日 2024年4月26日
Published Date 2024/4/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001636
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シャント性疾患に対する塞栓術において,NBCAは塞栓物質の選択肢の1つとして欠かせない。肝内動脈門脈(A–P)シャント症例では動脈から塞栓することが一般的であるが,シャント部位までマイクロカテーテルを挿入できないことが多く,高希釈率のNBCA–リピオドール®混合液を血流に乗せて注入し,シャント部位の塞栓を行う。門脈体循環(P–S)シャント症例では,高流量の血液が流れ込んでおり,バルーンカテーテルを用いた血流遮断下にコイル留置で足場を作ってから低希釈率のNBCA–リピオドール®混合液を注入する。
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