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[第15回]
原典回帰〜球状ビーズの基礎検討と子宮筋腫塞栓術への臨床応用
大須賀 慶悟
1
1大阪医科薬科大学医学部 放射線診断学教室
pp.1210-1211
発行日 2023年10月26日
Published Date 2023/10/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001446
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子宮筋腫の症状に悩む患者の新たな選択肢として,子宮動脈塞栓術(uterine arterial embolization;UAE)が保険収載されて約10年経ち,『産婦人科診療ガイドライン』でも手術の代替治療として推奨されている1)。しかし,実施施設や件数は限られており,日本IVR学会ではUAEに関する動画・パンフレット作成や日本産科婦人科学会との交流など,普及・啓発を進めている。現在,UAEに用いる塞栓物質として唯一保険適用のトリスアクリル・ゼラチン・マイクロスフィア[trisacryl gelatin microspheres(TGMS):エンボスフィアⓇ]を安全に使用するには,TGMSの特性や血管内挙動をよく理解する必要がある。これからUAEに取り組む先生には,原典としてぜひご一読いただき論文2編を以下に紹介する。
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