特集1 絶対苦手分野にしない 頭蓋底周辺の画像診断
おさえるべき解剖と撮像法
渡邉 嘉之
1
1滋賀医科大学 放射線医学講座
キーワード:
頭蓋底(skull base)
,
脳神経(cranial nerves)
,
翼口蓋窩(pterygopalatine fossa)
,
海綿静脈洞(cavernous sinus)
,
脳動脈瘤(cerebral aneurysm)
,
硬膜輪(dural ring)
Keyword:
頭蓋底(skull base)
,
脳神経(cranial nerves)
,
翼口蓋窩(pterygopalatine fossa)
,
海綿静脈洞(cavernous sinus)
,
脳動脈瘤(cerebral aneurysm)
,
硬膜輪(dural ring)
pp.978-987
発行日 2022年9月26日
Published Date 2022/9/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001011
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頭蓋底には頭蓋外と頭蓋内をつなぐ多くの連絡路が孔として存在しており,その内部を神経や血管が走行している。これらの孔は腫瘍や炎症が頭蓋内外へ進展する経路となり,頭蓋底部に発生した病変の進展評価には欠かせないものである。脳神経が走行する各孔と走行経路を理解することが重要である。CTは骨描出に優れ,頭蓋底部の孔の評価には必須である。CT軟部条件での脂肪組織は腫瘍進展評価に有用である。MRIは組織分解能に優れ,脳神経の描出は頭部のheavy T2強調像を用いた脳槽画像が用いられている。本稿では頭蓋底評価に必要な孔を中心とした解剖について解説し,その後に三叉神経の走行経路と脳動脈瘤評価に重要な海綿静脈洞付近の解剖について解説する。
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