特集 誰にも聞けないIVRの基本:基本手技〜部位別血管カテーテルの選択と挿入法
部位別血管カテーテルの選択,挿入のコツと造影法
腹腔動脈とその分枝に対するIVR
松本 武士
1
,
西尾福 英之
1
,
田中 利洋
1
,
吉川 公彦
1
1奈良県立医科大学 放射線・核医学科,IVRセンター
キーワード:
血管造影(angiography)
,
腹腔動脈(celiac artery)
,
カテーテル(catheter)
Keyword:
血管造影(angiography)
,
腹腔動脈(celiac artery)
,
カテーテル(catheter)
pp.760-773
発行日 2020年7月26日
Published Date 2020/7/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000317
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カテーテルを用いた血管内治療は,interventionalradiology(IVR;画像下治療)のなかで最も重要な手技の1つであり,IVRを実施するうえでカテーテルの操作技術は基本的手技といえる。腹腔動脈とその分枝に対するIVRは,癌治療に対する動脈塞栓術やリザーバーポートシステムを用いた動注化学療法,交通外傷による臓器損傷や消化管出血などに対する止血術,内臓動脈瘤や血管病変に対する金属コイルなどを用いた塞栓術,血管狭窄・閉塞に対するステント留置術など多岐にわたる。これらのさまざまなIVRに対応するためには,腹腔動脈やその分枝への安定したカテーテル挿入術を理解する必要がある。
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