書評
『「身体活動」からみる子どもの体力――日本型「体力重視」をグローバルに捉え直す』
内尾 祐司
1
1島根大学整形外科教授
pp.437-437
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei77_437
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- 文献概要
幼児から高校生までの “子どもの体力” について,過去50年間,日本の政府審議会は現状を憂慮する報告をしてきた.1970年代,体格の向上に体力・運動能力の向上が伴っていないと指摘し,2000年前後には体力・運動能力の低下傾向と二極化がすすんでいると報告した.2010年代には体力・運動能力の低下傾向には歯止めがかかったが,1985年ごろの高水準に比べて低い状態が続いているとし,2022年には新型コロナウイルス感染症の拡大で体力・運動能力の低下と二極化が進行したと答申した.これらは主要新聞を通じて報道され,世論形成がなされてきた.著者らは,まえがきで「そろそろ『ちょっとおかしいんじゃない?』という疑問や見直しの声が上がってもいい頃ではないか」と本書を著す動機を述べている.
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