私論
RheumatologyとOrthopaedics
乾 健太郎
1,2,3
1大阪府済生会中津病院院長補佐
2医療第Ⅰ部長代理
3リハビリテーション科部長代理
pp.230-230
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei77_230
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“Rheumatology” と “Orthopaedics” が扱う疾患には運動器の痛みを主訴として発症するものが多く,したがって両診療科をまたぐ場面は少なくないが,その成り立ちと立ち位置は必ずしも同一ではない.Rheumatologyは,免疫異常や炎症が主因である全身性疾患を内科的に診断・治療する学問領域であり,疾患病態の本質の理解と薬物療法が中心となる.一方,Orthopaedicsが扱う疾患は運動器の痛みが主として構造に起因すると考えられるため,構造に手を加える手術療法が中心である.すなわち,運動器の構造と機能を回復させる外科的学問として発展し,外傷,変性疾患,腫瘍を含む広範な病態を対象としてきた.もともと矯正技術に端を発する学問体系であるため,語尾に「…logy」を伴わない歴史的背景を有する.現代ではRheumatologistが高度に臨床的となり,Orthopaedistが研究・基礎も担うようになった結果,両者の境界が非常に曖昧になってきた.
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