整形トピックス
脊柱靱帯骨化症におけるサイトカイン発現に対するエピジェネティクス修飾
彌山 峰史
1
1滋賀医科大学整形外科
pp.968-968
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_968
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脊柱靱帯骨化症(後縦靱帯骨化症:OPLL,黄色靱帯骨化症:OLF)は脊柱管内に占拠性の異所性骨化を形成するため,進行性かつ重篤な脊髄症を生じうる疾患である.本疾患の病態には退行性変性,代謝異常,生活環境素因など種々の因子が関与しており,特にコラーゲン遺伝子の発現異常や発症に関連するゲノム領域のSNPの存在といった遺伝的背景は重要な役割をはたすことが報告されている1).さらに,発症が中高年以降であること,喫煙,肥満,糖尿病が危険因子であること,骨化形態において非常に多様性があることなど,後天的素因が疾患形成に深く関与していることが推測される.
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