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整形外科手術の広報
冨士 武史
1
1北大阪ほうせんか病院院長
pp.790-790
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_790
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整形外科の治療のうち,外傷・腫瘍などを除いた変性疾患に対する手術治療は,手術の必要性が患者それぞれで異なるために,手術を行うかどうかは医師と患者の「話し合い」によって決定される.たとえば日常生活にはあまり支障がないが,数kmの走行で両下肢がしびれる60歳代の患者は,ホノルルマラソン完走を目的として腰部脊柱管狭窄症の手術を受けた.一方,跛行が強くて階段昇降に支障を感じている変形性股関節症の患者は,痛みはあっても仕事と日常生活は何とかできているので,人工股関節全置換術を受けずに経過を見ている場合もある.
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