Japanese
English
臨床室
腎盂腎炎を伴う関節リウマチにおける横紋筋融解症の1例
Rhabdomyolysis in a patient with rheumatoid arthritis complicated pyelonephritis:report of a case
橋本 和彦
1
,
後藤 公志
1
K. Hashimoto
1
,
K. Goto
1
1近畿大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Kindai University Faculty of Medicine, Osakasayama
キーワード:
pyelonephritis
,
rhabdomyolysis
,
RA
Keyword:
pyelonephritis
,
rhabdomyolysis
,
RA
pp.1229-1231
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_1229
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横紋筋融解症は,いくつかの形態の全身性損傷を引き起こす可能性がある筋肉損傷の状態であり,もっとも重要な原因は急性腎損傷,電解質の不均衡,および播種性血管内凝固である1).横紋筋融解症に関連する全身性の合併症は,筋肉の細胞内成分の血流への漏出によって引き起こされる1).横紋筋融解症は,クラッシュ症候群,熱中症,痙攣,薬の副作用,またはインフルエンザなどのウイルス感染が原因で発生することがよくあり1),関節リウマチ(RA)を伴う横紋筋融解症の症例は非常にまれである.RAを伴う横紋筋融解症の過去の症例報告は2報のみである2,3).
本稿では,ゴリムマブと腎盂腎炎によって引き起こされた横紋筋融解症を発症したRA患者について報告する.
なお,掲載図を含むこの情報を公開することについて,患者からインフォームド・コンセントを得た.
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