Japanese
English
連載 専門医のための症例問題トレーニング
脊椎・脊髄疾患
Spine and spinal cord disease
森 幹士
1
K. Mori
1
1滋賀医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Shiga University of Medical Science, Otsu
キーワード:
central spinal cord injury
,
hyperextension injury
,
cervical cord injury without bone injury
Keyword:
central spinal cord injury
,
hyperextension injury
,
cervical cord injury without bone injury
pp.1170-1174
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_1170
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症 例.65歳,男.
主 訴:上肢運動障害.
既往歴:高血圧.
現病歴:飲酒後に屋外に煙草を吸いに出た際に前のめりに転倒し,前額部を負傷した.動けなくなっていたところを家族に発見され,当科に緊急受診した.
初診時所見:転倒直後は四肢の自動運動がほぼ不可能であったが,徐々に下肢は改善して歩行可能となった.上肢の三角筋は徒手筋力テスト(MMT)2,それ以下の上肢はMMT 3程度の筋力低下を認めた.両上肢のC5以遠の知覚鈍麻・しびれ,書字困難など巧緻運動障害を認めた.上肢深部腱反射は軽度低下しており,下肢深部腱反射は亢進していた.Babinski反射は陰性であった.
画像所見:図1~3に初診時の画像所見を示す.
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