Japanese
English
臨床経験
同時発生した頸椎過伸展損傷2例の治療経験
Two Cases of Hyperextension Injury of the Cervical Spine by Single Accident
羽場 等
1,2
,
鐙 邦芳
1
,
種市 洋
1
,
葛城 良成
1
,
安保 裕之
3
,
伊藤 肇
4
Hitoshi Haba
1,2
1釧路労災病院整形外科
2現:苫小牧市立総合病院整形外科
3北海道大学整形外科
4函館中央病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kushiro Rosai Hospital
キーワード:
中心性脊髄損傷
,
central spinal cord injury
,
過伸展損傷
,
hyperextension injury
,
頸椎
,
cervical spine
Keyword:
中心性脊髄損傷
,
central spinal cord injury
,
過伸展損傷
,
hyperextension injury
,
頸椎
,
cervical spine
pp.1063-1066
発行日 1993年9月25日
Published Date 1993/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901206
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抄録:単一事故・同じ受傷機転により,同時に頸椎過伸展損傷をきたし,中心性脊髄損傷を呈した2例の治療を経験した.脊柱管狭窄による脊髄圧迫および椎間不安定性を認めた1例には頸椎後方除圧固定術を,1例には保存的治療を行い,いずれにも良好な脊髄機能の回復を得た.単一事故・受傷機転による同タイプの同時脊髄損傷複数例の発生の報告はなく,きわめて稀である.骨傷のない中心性脊髄損傷であっても,面像診断上脊髄圧迫となる脊柱管狭窄が存在すれば,たとえ急性期であっても観血的治療を考慮すべきである.
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