Japanese
English
臨床室
臨床上問題となったLinburg–Comstock variation/syndromeの3例
Linburg–Comstock variation and syndrome:report of three cases
園淵 和明
1
,
後藤 均
2
,
川﨑 有希
3
,
江尻 荘一
3
,
成澤 弘子
4
K. Sonofuchi
1
,
H. Goto
2
,
Y. Kawasaki
3
,
S. Ejiri
3
,
H. Narisawa
4
1三菱神戸病院整形外科
2ごとう整形外科手外科クリニック
3福島県立医科大学手外科・四肢機能再建学講座
4新潟手の外科研究所
1Dept. of Orthop. Surg., Mitsubishi Kobe Hospital, Kobe
キーワード:
Linburg–Comstock syndrome
,
Linburg–Comstock variation
,
anomaly
,
hand
Keyword:
Linburg–Comstock syndrome
,
Linburg–Comstock variation
,
anomaly
,
hand
pp.1025-1029
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_1025
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母指指節間(IP)関節の自動屈曲に伴い,手指が同時に屈曲する現象が時にみられる.これは腱破格などによる長母指屈筋(FPL)‒深指屈筋(FDP)の連結が原因とされ,1979年にその頻度や手術療法例をLinburgらが報告1)して以来,痛みなどの症状があるものをLinburg–Comstock syndrome(LCS),症状がないものはLinburg–Comstock variation(LCV)またはLinburg–Comstock anomalyと呼称されている.一般的にLCVはまれではないものの臨床上問題となることはなく,また手術を要するLCSは非常にまれであるとされる.
われわれは,ばね指の術後に問題となったLCV 1例と,手術を要したLCS 2例を経験したので報告する.
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