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特集 変形性関節症の診断と治療――保存的治療から再生医療まで
Ⅷ章．足関節・足部の変形性関節症
1．変形性足関節症の保存的治療
Conservative treatment for osteoarthritis of the ankle
木村 正
1
,
窪田 誠
1
T. Kimura
1
,
M. Kubota
1
1東京慈恵会医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., The Jikei University School of Medicine, Tokyo
キーワード：
OA
,
ankle
,
conservative treatment
Keyword:
OA
,
ankle
,
conservative treatment
pp.705-708
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_705
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は じ め に
変形性足関節症（足OA）は膝OAや股OAと比べて少なく，OA全体の4％と報告されている1）．足OAは，足関節に疼痛を認める代表的疾患の一つである．OAは，明らかな原疾患を有さない一次性OAと，骨折，靱帯損傷などの外傷や関節リウマチなどの原疾患を有する二次性OAに分類される．足関節の軟骨細胞は変性しにくく修復されやすい2,3）．そのため，適切な保存的治療が行われれば効果は期待できると考えられるが，その効果には不明な点も多く，統一した見解がないのが現状である．本稿では，わが国で一般的に行われている治療や海外でエビデンスレベルが高い治療などを文献的レビューも含め紹介する．
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