書評
『骨粗鬆症治療薬の選択と使用法(改訂第2版)――骨折の連鎖を防ぐために』
門野 夕峰
1
1埼玉医科大学整形外科教授
pp.422-422
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_422
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- 文献概要
超高齢社会の真っ只中にあるわが国では,健康寿命をいかに延伸するかが課題とされている.骨脆弱性に起因する大腿骨近位部骨折や脊椎椎体骨折は日常生活動作(ADL)の低下に直接的に結びつくだけでなく,医療費や介護費の負担増による経済的損失も大きい.わが国では多彩な骨粗鬆症治療薬が使用可能であるが,それぞれ得意とする守備範囲の違いがあり,どのように対応すればよいのかむずかしいなどの言葉を耳にすることも多い.本書は,ありふれた疾患である骨粗鬆症についての網羅的な情報が整理されており,普段から骨粗鬆症診療をしている医師だけでなく,骨粗鬆症治療を専門としていない医師,メディカルスタッフ,学生にも有用な書籍であると思う.
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