連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
山下 一太
1
1徳島大学整形外科特任准教授
pp.989-990
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_989
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Question
症 例.13歳,男.サッカー部員.
主 訴:腰痛.
既往歴・家族歴:特記すべきことはない.
現病歴:1年程度前より練習中に腰痛を自覚した.安静と鎮痛薬内服による保存的治療で症状は軽減・増悪を繰り返していた.練習中にジャンプした際に,突如強い腰痛が出現した.かかりつけ医受診するも,「筋膜の炎症」といわれ,セカンドオピニオンを目的に当院を受診した.
身体所見:非常に強い疼痛を訴え,前後屈は疼痛のため不可能であった.立位保持はなんとか可能であったが,歩行には杖が必要な状態であった.下肢の疼痛やしびれはないが,歩行中も股関節を開排して小さい歩幅で歩く,いわゆるアヒル様歩行であった.
X線所見:図1に他院初診時の腰椎単純X線像を示す.
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