連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
木下 浩一
1
1福岡大学整形外科講師
pp.887-888
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_887
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Question
症 例.58歳,女.
主 訴:左股関節痛.
既往歴:37歳ごろに亜急性甲状腺炎でホルモン療法を受けた.ステロイド全身投与歴はない.
生活歴:機会飲酒.喫煙歴はない.
家族歴:特記すべきことはない.
現病歴:約1ヵ月前より特に誘因なく左股関節に痛みが生じ増悪したため,発症後約1ヵ月時に近医を受診した.左股関節内・外旋で疼痛が誘発された.MRI検査で左大腿骨頭内の信号変化を指摘され,当科を紹介され受診した.
身体所見:当科受診時,両松葉杖歩行,Patrickテストは左で陽性,仰臥位股関節他動可動域(右/左)は屈曲120°/110°,伸展0°/0°,外転40°/30°,内転20°/20°,外旋40°/30°,内旋40°/20°であった.
X線所見:図1に当院初診時の股関節単純X線像を示す.
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