Japanese
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特集 整形外科画像診断・評価の進歩
Ⅳ.エコー
2.骨折における超音波評価
Ultrasound evaluation in fracture management
酒井 瑛平
1
Y. Sakai
1
1新潟中央病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Niigata Central Hospital, Niigata
キーワード:
ultrasound
,
fracture healing
,
callus prediction
Keyword:
ultrasound
,
fracture healing
,
callus prediction
pp.627-633
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_627
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は じ め に
骨折の診断に超音波(エコー)が有用であることは数多く報告されている.骨の表面は滑らかな高エコーの線として描出でき,骨折はその輪郭の乱れや血腫で視覚化される.エコーでは骨と軟部組織を同時に評価することで骨折を多角的に判断することができる.X線検査では判断がむずかしい小児の骨折や,不顕性骨折の診断にも有用である1).
また骨癒合の過程もエコーで観察できる.エコーはX線像よりも早期に仮骨を確認でき,骨癒合過程を評価できる2).本稿では骨折の診断,そして骨癒合評価について症例を提示しながら解説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2022