学会を聞く
第32回日本小児整形外科学会
瀬川 裕子
1
Y. Segawa
1
1東京医科歯科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Tokyo Medical and Dental University, Tokyo
pp.493-496
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_493
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.はじめに
第32回日本小児整形外科学会学術集会は,2021年12月2日(木)~3日(金)に,岡山大学教授の尾﨑敏文先生が会長をつとめられ(図1),完全Web開催(ライブ+オンデマンド)された[オンデマンド開催は12月24日(金)~1月15日(土)].テーマは「子供たちに輝く未来を―Orthopäden für ein Kinderlächeln」で,副題のドイツ語は「子供の笑顔のための整形外科医」という意味とのことである.子どもたちが遊んでいる様子が描かれたかわいい学会ポスターが印象的であった(図2).
大会長挨拶や同門の先生方のご講演から,岡山大学が本学会を主催されるのがはじめてと知り,たいへん驚いた.小児整形外科の領域はこども病院などの小児施設が主たる牽引役で,専門医の数も症例数も多いのであるが,そのなかにあって,岡山大学は大学病院として小児整形外科領域でリーダーシップをとり,小児期のみならず成人まで長く経過観察をすることでたくさんの知見を私たちに与えてくださる数少ない大学であるからである.岡山大学小児整形外科グループの先生方におかれては,さぞ感慨深い学会であったのではと思う.
© Nankodo Co., Ltd., 2022