学会を聞く
第30回日本整形外科超音波学会
中島 祐子
1
Y. Nakashima
1
1広島大学大学院運動器超音波医学
1Collaborative Research Laboratory of Musculoskeletal Ultrasound in Medicine, Hiroshima University, Hiroshima
pp.1382-1384
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_1382
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1.は じ め に
記念すべき第30回となる日本整形外科超音波学会学術集会は,済生会山形済生病院の石井政次会長(図1)のもと,2018年7月7日(土)と8日(日)に山形国際ホテル(山形市)で開催された.近年の超音波装置や画像構築技術はますます進歩し,その多様性には目を見張るものがある.石井会長は本学会のテーマを「超音波のpenetration」とし,そこには「超音波が身体の中をpenetration(浸透)するように,超音波が整形外科領域の診療に浸透して欲しい」という願いが込められていた.本学会の応募演題数は126演題であり,10年前が16題,5年前が75題であったことを考えると,本学会の規模がますます大きくなっていることがわかる.学会の会員数も年々増加しており,本年の学会参加者数は426名となった.そのうち医師以外のメディカルスタッフが171名を占め,参加者は多職種にわたっており,超音波検査の用途が広がってきたことを物語っている.以前は一つの会場ですべての演題を聴くことができたが,次第に規模が大きくなるにつれ,数年前からおのずと会場が二つとなり,どうしてもすべての演題を聞くことができないのが残念! と思うくらい,今年も興味深いプログラム内容であった.
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