Japanese
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連載 専門医のための症例問題トレーニング
神経・筋疾患(末梢神経麻痺を含む)
Nuromuscular disorder
内山 茂晴
1
S. Uchiyama
1
1岡谷市民病院整形外科
1Dept. of Orthp. Surg., Okaya City Hospital, Okaya
キーワード:
cubital tunnel syndrome
,
ulnar nerve palsy
Keyword:
cubital tunnel syndrome
,
ulnar nerve palsy
pp.1193-1198
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_1193
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症 例.74歳,男.
主 訴:右小指と環指のしびれ.細かい動作がやりづらい.
既往歴・家族歴:特記すべきことはない.
現病歴:約10年前から右肘の軽度の運動時痛と可動域制限に気づいていた.3ヵ月前から右小指と環指のしびれが出現した.次第に書字やボタンかけなど,細かい動作がやりづらくなってきたため受診した.
身体所見:右肘は腫脹,変形(−),可動域(ROM):伸展−20°,屈曲120°,内側上顆後方:Tinel徴候(+),肘屈曲テスト(+)であった.右手は鉤爪変形:小指と環指(+),筋萎縮:小指球と第1背側骨間筋(+),感覚障害:図1の範囲に(+),Froment徴候(+)であった.握力は右18kg,左27kgであった.サイドピンチ力は右3.5kg,左6.4kgであった.
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