Japanese
English
臨床室
テニスプレー中に生じた骨折のない外傷性股関節後方脱臼の1例
Low-energy posterior hip dislocation without fracture：report of a case
谷田部 幸平
1
,
日高 亮
1
,
玉山 倍碩
1
,
中村 正樹
2
,
松田 健太
1
,
河野 博隆
1
K. Yatabe
1
,
R. Hidaka
1
,
M. Tamayama
1
,
M. Nakamura
2
,
K. Matsuda
1
,
H. Kawano
1
1帝京大学整形外科
2虎の門病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Teikyo University School of Medicine, Tokyo
キーワード：
hip joint
,
dislocation
,
low energy
Keyword:
hip joint
,
dislocation
,
low energy
pp.437-441
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_437
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股関節は周囲を靱帯などの軟部組織に囲まれた非常に安定した関節である．その解剖学的特徴から，股関節脱臼の発生率はすべての外傷性脱臼のなかで5.2％と比較的少なく，自動車事故などの高エネルギー外傷によって生じることがほとんどである1）．また寛骨臼や大腿骨頭に骨折を伴う報告が多い．われわれは，低エネルギー外傷で骨折のない外傷性股関節脱臼が生じた非常にまれな症例を経験したので報告する．
© Nankodo Co., Ltd., 2021
