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学会を聞く
第54回日本側彎症学会
1Dept. of Next Generation Locomotive Imaging System, The University of Tokyo Hospital, Tokyo
谷口 優樹
1
Y. Taniguchi
1
1東京大学医学部附属病院次世代運動器イメージング学講座
pp.290-292
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_290
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1.は じ め に
2020年11月6日(金)~8日(日)に自治医科大学の竹下克志会長のもと,第54回日本側彎症学会が開催された.本学会の前身は1968年に徳島大学の山田憲吾会長により開催された側彎症研究会であり,その後1985年には日本側彎症研究会,1994年には日本側彎症学会と名称が変更され,日本の脊椎外科の発展を担ってきた歴史ある学会である.竹下先生は私にとっては東京大学整形外科脊椎グループで脊柱変形に関するイロハを教えていただいた師匠であり,その竹下先生が今回この歴史ある日本側彎症学会を開催されるということで,私個人にとっても開催前から非常に思い入れの強い学会であった.
本学会のテーマは「よく見て・よく聞いて・よく話す」とあり,竹下先生の所属されている自治医科大学のある栃木県の日光東照宮では「見ざる・言わざる・聞かざる」という三猿が非常に有名であるが,もともと学会開催を予定していた埼玉県(大宮で開催を予定)では秩父神社の「よく見て・よく聞いて・よく話す」お元気三猿が親しまれているということで開催地の縁でこのテーマとしたとのことであった.患者さんと談笑しながらよく話を聞いて,信頼関係を築いていた竹下先生の診療姿勢とも重なり,竹下先生らしいよい学会テーマだな,と感じた次第である.
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