学会を聞く
第52回日本側彎症学会
菅原 亮
1
R. Sugawara
1
1自治医科大学整形外科
1Dept. of Orthopaedics, Jichi Medical University, Shimotsuke
pp.292-294
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_292
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1.は じ め に
2018年11月2日(金)~3日(土)にかけて,獨協医科大学の種市洋会長(図1)のもと,東京コンファレンスセンター・品川で第52回日本側彎症学会が開催された.本学会の前身は1968年に徳島大学の山田憲吾会長により開催された側弯症研究会であり,その後1985年には日本側弯症研究会,1994年には日本側彎症学会と名称が変更され,現在まで日本における脊柱変形治療を牽引してきた.脊柱インストゥルメンテーションの発達に伴い,近年ではほかの学会でも脊柱変形治療について数多く討論されるようになってきたが,本学会の特徴は以前より小児脊柱変形を主軸に扱っていることである.今や脊柱変形といえば成人脊柱変形(adult spinal deformity:ASD)が時代の趨勢となった感は否めないが,本学会では小児・思春期の脊柱変形についても毎回活発な討論が繰り広げられている.
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