ダイナミックMRIを用いた症候性腱板断裂と凍結肩の血流評価

Blood flow evaluation by dynamic magnetic resonance imaging of symptomatic rotator cuff tears and frozen shoulders

【要　旨】

　目　的：症候性腱板断裂における肩関節周囲の血流変化と臨床的特徴を調査することである．

　対象および方法：症候性腱板断裂31肩，凍結肩30肩に対して，3D-dynamic MRIを用いて，肩関節に生じる異常血流（burning sign：BS）を調査した．次にBS陽性となった腱板断裂の特徴を調べた．

　結　果：凍結肩は全例BS陽性であった．症候性腱板断裂での出現率は51.6％であった．腱板断裂のBS陽性群では疼痛と関節拘縮の割合が有意に高値であった．

　結　論：腱板断裂と凍結肩には痛みと関節拘縮の点で共通する病態が存在する．