中間広筋内血腫に対し手術的治療ならびに保存的治療を行った2例

Surgical treatment or conservative treatment for the hematoma in vastus intermedius muscle；report of two cases

　中間広筋内血腫は，サッカーで大腿前面を蹴られることなどによる大腿四頭筋への直達外力で発症し，悪化すると著明な大腿前面の痛みと膝の可動域（ROM）制限を伴うことのある疾患である．筋肉内血腫に対してウロキナーゼによる血腫溶解吸引療法の報告や関節鏡を用いた手術的治療の報告もあり，治療方法の選択がスポーツ選手にとって重要な問題になってくる．われわれは，中間広筋内血腫に対してエコーと関節鏡を用いた手術的治療を行った症例とウロキナーゼを使用し保存的治療を行った症例を経験し，良好な結果が得られたので報告する．