連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
中山 政憲
1
1国際医療福祉大学整形外科講師
pp.355-356
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_355
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Question
症 例.28歳,男.
主 訴:右前腕皮下腫瘤.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:3ヵ月前ごろから特に誘因はなく前腕遠位1/3部に腫瘤を自覚し,徐々に増大傾向がみられたため当院を受診した.痛みやしびれはなかった.13~18歳まで,父親の仕事の関係でインドに在住していた.その後日本に帰国し,大学を卒業し企業で働いておりデスクワークが主であった.
身体所見:右前腕尺側遠位1/3部に5×3cm程度の弾性軟の皮下腫瘤があった.腫瘤部の熱感・発赤はなかった.明らかな神経症状はなかった.
血液検査:WBC 5,500/μl(以下基準値3,000~9,000),Hb 15.2g/dl(14.0~18.0),CRP 0.51mg/dl(0.3以下),ALP 132IU/l(100~335),LDH 180IU/l(101~202)であった.
X線所見:図1に当院初診時右前腕X線正面側面像を示す.
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