Japanese
English
経験と考察
高齢者の外反母趾に対する手術的治療の安全性と有効性
Evaluation of safety and effectiveness for hallux valgus surgery in elderly patients
平畑 佑輔
1
,
三木 慎也
1
,
安井 洋一
1
,
笹原 潤
2
,
河野 博隆
1
,
宮本 亘
2
Y. Hirahata
1
,
S. Miki
1
,
Y. Yasui
1
,
J. Sasahara
2
,
H. Kawano
1
,
W. Miyamoto
2
1帝京大学整形外科
2帝京大学スポーツ医科学センター
1Dept. of Orthop. Surg., Teikyo University School of Medicine, Tokyo
キーワード:
hallux valgus
,
surgery
,
elderly patient
,
osteotomy
,
risk factor
Keyword:
hallux valgus
,
surgery
,
elderly patient
,
osteotomy
,
risk factor
pp.23-25
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_23
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は じ め に
外反母趾は整形外科医が一般診療において目にする機会の多い前足部変形であり,保存的治療に抵抗する症例に対しては,従来から中足骨骨切り術を中心とした手術による安定した術後成績が報告されてきた1,2).一方で,外反母趾は加齢によりその罹患率も上がることが知られており3),国民の平均寿命が延びている社会背景に鑑みると,高齢患者の外反母趾手術は今後増加することが予測される.
「高齢」は整形外科領域の手術において周術期合併症の頻度を増加させる危険因子の一つであるが4),これまでに高齢者の外反母趾に対する手術的治療の安全性と有効性を明らかにした報告はない.本研究の目的は,高齢者と非高齢者における外反母趾手術の術後成績を後ろ向きに比較・検討して,高齢者に対する手術的治療の安全性と有効性を明らかにすることである.
© Nankodo Co., Ltd., 2020