Japanese
English
経験と考察
胸鎖関節後方脱臼治療の変遷
-――過去15年9例の治療経験から
Treatment of posterior sternoclavicular joint dislocations
天野 祐輔
1
,
志村 治彦
1
,
石突 正文
2
,
中川 照彦
3
,
太田 剛
4
,
吉村 英哉
5
,
二村 昭元
6
Y. Amano
1
,
H. Shimura
1
,
M. Ishizuki
2
,
T. Nakagawa
3
,
T. Ota
4
,
H. Yoshimura
5
,
A. Nimura
6
1東京ベイ・浦安市川医療センター整形外科
2石岡市医師会病院整形外科
3同愛記念病院整形外科
4済生会川口総合病院整形外科
5川口工業総合病院整形外科
6東京医科歯科大学大学院運動器機能形態学講座
1Dept. of Orthop. Surg., Tokyo Bay Urayasu Ichikawa Medical Center, Urayasu
キーワード:
sternoclavicular joint
,
posterior dislocation
,
suture anchor
,
strong suture
Keyword:
sternoclavicular joint
,
posterior dislocation
,
suture anchor
,
strong suture
pp.109-112
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_109
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は じ め に
外傷性胸鎖関節脱臼は全脱臼の1%未満といわれており1),後方脱臼はそのうち約5%程度とさらにまれな疾患である2).そのため過去の文献でも1~2例報告が多く,現状では治療方針や治療成績に一定の見解が得られていない.われわれは,第81回日本整形外科学会学術総会において胸鎖関節後方脱臼の5例を報告した.その後さらに4例を経験したので,過去15年間9例の治療方法の変遷について報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020