連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
寺本 篤史
1
1札幌医科大学整形外科講師
pp.263-264
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_263
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Question
症 例.10歳,男.
主 訴:右足部痛.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:8歳からサッカースクールに通い始めた.9歳のころから練習後に右足部痛を自覚するようになった.ある日の練習後,疼痛が強く歩行に支障をきたしたため前医を受診した.捻挫を疑われ休養を指示された.疼痛は一時改善したが,サッカー復帰後に再発したため当院を受診した.
身体所見:身長156cm,体重40kg.安静時痛や歩行時痛はなく,日常生活に支障はなかった.足関節内果の遠位に硬い隆起が触れ,圧痛があった.知覚異常はなく,Tinel様サインは陰性であった.足関節可動域(ROM)は背屈10°,底屈35°で健側よりも軽度減少していた.後足部内がえしは15°,外がえしは20°で,同様に軽度にROM制限があった.
X線所見:図1に初診時単純X線像を示す.
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