Japanese
English
連載 専門医試験をめざす症例問題トレーニング
小児整形外科疾患
Pediatric orthopedic disorder
柳田 晴久
1
H. Yanagida
1
1福岡市立こども病院整形・脊椎外科
1Dept. of Orthop. & Spine Surg., Fukuoka Children’s Hospital, Fukuoka
キーワード:
adolescent idiopathic scoliosis
,
brace
,
surgery
Keyword:
adolescent idiopathic scoliosis
,
brace
,
surgery
pp.188-192
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_188
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症 例.13歳,女.
主 訴:背部の隆起,変形.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:学校より家庭に配布された運動器検診の保健調査票に記載するため,母親が背部をチェックしたところ背部の隆起やウエストラインの左右差に気づき,調査票に記載した.学校医による検診でも異常が認められ,整形外科受診をすすめられた.
初診時所見:顔貌・体形・皮膚などには異常はなく,体格は身長154cm,体重43kgと平均的であった.背部をみると,軽度左肩下がりでウエストラインにも左右差を認めた.また右肋骨部および左腰部に隆起があった(図1).痛みなどの自覚症状はまったくなく,美容的に気にしている点もない.単純X線像を示す(図2).
© Nankodo Co., Ltd., 2019